【移籍】小野伸二、FC琉球への移籍で思う事

北海道コンサドーレ札幌MF小野伸二(39)がJ2・FC琉球に完全移籍することが4日、分かった。

14年6月に当時J2だった札幌に加入。昨季J1で史上最高4位の成績を残すまで急成長したクラブの発展を、ピッチ内外で支えた。自身最長6年目を迎えたクラブへ思い入れはあるが、ワールドカップ(W杯)3度出場の元日本代表が、自身7つ目のクラブで新たな挑戦の道を選んだ。

小野は札幌・宮の沢での練習後「沖縄からJ1に上がることを目標として、それが達成できたら、こんなに楽しいことはないと思う」と琉球への移籍理由を明かした。自身のキャリアでは最長の在籍6年目を迎え、思い入れはある。それでも「最北端から最南端というすごい移動距離だけど、北も盛り上がったので、南もこれから盛り上げに、お手伝いできれば」と思いを口にした。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/201908040000985.html


小野伸二選手がFC琉球へ移籍する、という事で思った事をツラツラと。

思えば『小野伸二 札幌へ』と新聞がスクープしたのが2014年1月。

絶望的な戦力でJ2へ降格した2012年。
財前監督とあまりにも若い選手たちで何とかJ2を戦った2013年。
それを経てのこの発表だったので、最初は「え?嘘でしょ?」と思いました。
小野伸二と言えば、日本サッカー界の至宝。
元日本代表。
誰もが知るビッグネーム。
そんな選手がボロボロの札幌に来るはずがない、そう思っていました。
しかし、それは本当でした。
オーストラリアの中華料理屋さんで仮契約を結び、あっという間に公式リリース発表。

この時のワクワク感は今でも思い出します。
チームに、成績に、勝利に、ではなく1選手にこんなにワクワクするんだ、と思ったものでした。
しかもメディアもこぞって報道。
全国ニュースにまでなりました。
そんな選手が札幌に来る!全然将来の事は見通せませんでしたが、とにかくワクワクしました。


札幌でのデビューは7月。
「でも小野1人来てもな」と思っていましたが、小野1人が入るだけで、今まで全然回らなかったパスがバンバン回る、ボールを持っただけで次に何が起こるんだろうとワクワクする、1本のパスで札幌ドームがどよめく。

本当にすごい選手は1人でこんなに違いが生み出せるんだ!!!

監督も交替し、札幌の至宝深井も絶望的な怪我を負い、社長もいまだ未知数の野々村、チーム予算もカツカツ。
何かと暗い札幌でしたが、この試合で一気に光明が差した、ような気がしました。


その後、札幌は紆余曲折がありながら、監督もバルバリッチから四方田、四方田からミシャに変化し、今やJ1に定着しています。

これらの出来事すべてが「小野伸二が来たから」とは言いません。
しかし、小野伸二がいたから若手が技術を吸収しチームでのパス回しが向上し、財前監督が生み出したサッカーが大きく育ち、ミシャサッカーが早く浸透した、とは思います。

小野伸二は、札幌に植えられた種から確実に芽を出させる役割を全うしてくれました。
札幌にとっての太陽だったのでしょう。

もしかしたら小野伸二がいなくても、J1に定着する札幌という未来はありえたかもしれません。
しかし小野伸二がいなかったら、今の景色はあと5年遅かったかもしれません。
ピッチではほとんど活躍しなかったので、ピッチ外にいる私たちには正直よくわからないので推測でしかないんですけどね。



私、小野伸二という選手が好きなんですよね。。。
今回、FC琉球に移籍する、という事で
「札幌の小野伸二がいなくなるさみしさ」
はとても大きいです。
でも同時に
「ピッチでプレーする小野伸二が見られるかもしれない」
というワクワク感もあります。


稲本がいなくなり、今回小野がいなくなる。
札幌も大きなクラブになったんだな、としみじみ思います。


FC琉球で楽しそうにサッカーをしている姿を見られる事、そしていつか札幌ドームに来る事を楽しみにしています!!!お元気で!!!!!

【J1第7節】セレッソ大阪出来事メモ #cerezo

みなさんこんにちは。
先日の「面白くない方の大阪」セレッソ大阪、「よくスベる方の大阪」セレッソ大阪との試合は見事勝利しました。

この試合ではいくつか出来事があったので、それをまとめたいと思います。



【出来事①】『セレッソの恋人』弾幕

試合前、セレッソ大阪ゴール裏からこんな弾幕が一瞬掲げられ、すぐに下ろされたようです。
20190413_165859(0)



これ、元ネタをご存知の方も多いと思いますが、念のため復習。


【STEP1】
セレッソ大阪がどう見ても、北海道コンサドーレ札幌のメインスポンサー『ISHIYA』さんの主力商品『白い恋人』をパクッた「セレッソの恋人」を発売すると発表
20190414_214512
20190414_214757


【STEP2】
当たり前だけど多くの人が
「コンサドーレを煽ってる」
「メインスポンサーの商品パクられた」
「面白い恋人の再来や」
とセレッソ大阪公式Twitterなどに苦情を入れはじめる。


【STEP3】
発売発表から約9時間後、セレッソ大阪公式サイト上で「セレッソの恋人」販売中止を発表。
20190414_215242

ここで「商品販売における権利上の問題はございませんが(中略)販売を中止いたします」という名言が誕生。


【STEP4】
エイプリルフールにガンバ大阪公式サイトにネタにされる。
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「セレッソの恋人」とは、こういう経緯のある文言だったのです。
いわばセレッソ大阪にとって「セレッソの恋人」事件は恥ずかしい出来事だったわけですが、それをセレッソ大阪のサポーターが蒸し返しわざわざゴール裏に弾幕を掲げてしまったのです。

恥の上塗り!!!

しかも、出したのは一瞬で、すぐに下ろしてしまうという体たらく。
もしかして権利上の問題でも発生したんですかね?

商品も弾幕もすぐ止めちゃうのがセレッソアイデンティティなんですかね?

セレッソ大阪ってやっぱり「面白くない方の大阪」なんだな、って言う事を改めて印象付ける、そんな出来事でした。



【出来事②】山下⇒ブーイング、都倉⇒無視

試合前、セレッソ大阪のサポーターさんがこんな事をツイートしていました。

試合前日のメディアの記事であったり、他のサポーターのツイートからも同じような論調がありました。
「山下にあれだけブーイングする札幌だから、都倉へのブーイングも凄いだろうな」
というところでしょうか。


で、当日どういう反応だったかはこちら。


都倉は無視!!!

セレッソ大阪ゴール裏もキョトンとしていた、と風の噂で聞きました。
そりゃ、山下以上の特大ブーイングするかと思って身構えていたらシーンとしているんですもんね、キョトンとしますよね。

でも、当ブログでは毎度言っていますが、繰り返しますね。
山下へのブーイングは『伝統芸能』
山下へのブーイングは『様式美』
都倉は『なにそれセレッソの恋人より美味しいの?』

今度、札幌ドームにいらっしゃる時は、ぜひこの事を覚えてから来てくださいね。
あ、、、セレッソさん毎年あんまり来ないから、今年は札幌ドームじゃなくて厚別でした(笑)



【出来事③】都倉、勝手にイキる

都倉は「年俸10億積まれなきゃ移籍は絶対しない」と言った約1年後、年俸7500万円にディスカウントしてセレッソ大阪に移籍していきました。
札幌から見ると「勝手に出て行った」という感じです。
その間、札幌は都倉の上位互換である鈴木武蔵を獲得、現時点で期待以上の活躍を見せてくれています。

こんな経緯があるため、それほど遺恨はないんですけど(というかわりと忘れ去られているのであまり話題に上る事がない)

都倉さんは何を思い違いをしているのか、試合前からけっこうイキッてらっしゃいました。
7500万円の男・都倉「何が何でも勝ちたい」

勝手に出て行ったのに、なぜか札幌に執着しているご様子の都倉さん。
これが試合後、こんなコメントを残しました。
7500万円「これほど悔しい敗戦は僕のキャリアではない」


なんなんでしょうね、この人。
字面だけ見ると、札幌からクビ宣告され新天地で復讐に燃える感が出ていますが、
でも実際は勝手に出て行ったんですからね、特に引き留められる事もなく。。。

それなのにこんなに復讐心むき出しのコメントされても戸惑うばかりです。。。

7500万円さん、あなたがいなくても誰も悲しんでいないので面白くない方の大阪でがんばってください。そして北海道では誰も買わないワインを一生懸命作ってそちらで売ってください。
ラベルは「セレッソの恋人⑨都倉」とかいいんじゃないですかね?



まとめ

セレッソ大阪戦って、だいたい何か起きるんですけど、今年も盛りだくさんの事が起こりました。
そして今回、記事を書いていてひとつ教訓のようなものを知りました。

セレッソはホームの芝もゴール裏もフロントもよくスベる


秋口には厚別でのセレッソ大阪戦があるので、何かしらネタを持ってきてくれる事を期待しています。
厚別も水は撒きますが、今回の試合みたいにスベらないとは思うので。

【J1第5,6節】3連敗で露呈した課題&余談

みなさんこんにちは。
先日の大分トリニータ戦に負けた事で今季初の3連敗。
2018年は3連敗はなかったので、2017年ぶりの事なんだそうです。

この3連敗、特に大分戦で色んな事が露呈したので、そこらへんを書いていきたいと思います。



【露呈①】札幌攻略法が明確

現在の札幌は、「こうすれば勝てる」という明確な攻略法が存在するチームです。
相手にとって札幌の試合は
「クイズの答えを知った状態で臨むクイズ大会」
はたまた
「犯人がわかった状態で推理するコナン君状態」
です。


攻略法とは、
①守備時に最終ラインを5人にしてマンマークで付く
②ボランチが中央を固め札幌前線3人に縦パスが通らないように監視
③前線が札幌最終ラインに強めのプレスをかけにいく
④札幌最終ラインが苦し紛れの縦パス、または中央をこじ開けようとしてパスミスして奪ったボールをサイド裏(どちらかと言えば札幌左サイド裏が好ましい)に入れ、サイドの選手を走らせ回収させる
⑤札幌左サイドの守備陣はザルなのでしっかり振り切って中央にボールを入れる
⑥そうすればだいたいゴール

こんな感じ。


これで簡単に2失点したのが大分戦、4失点したのが名古屋戦です。
この攻略法を徹底すれば、札幌は必ず勝てる相手になってしまいました。
しかも大量得点で。


大分戦後、ミシャ監督は「分析しなければいけない」と語っていましたが、この攻略法に対する対策をしっかり選手に提示する必要があるでしょうね。

個人的には2018年の戦い方に戻り
「プレスが強い相手には無理にパスを繋いでビルドアップしようとせず、武蔵とアンロペの2人を並べてロングボール」
もありだと思っています。

今の戦い方を続けるなら
「ミンテを3人最終ラインに並べる」
「菅、福森、進藤の足が速くなる人体改造をマシリト博士にお願いする」
という非現実的な対策しか思いつきません。

すぐにパスミスが減るわけでも足が速くなるわけでもないので、選手の質が上がるまでは去年のように割り切った戦い方も許容すべきだと思います。



【露呈②】今季は攻撃がすげーって勘違いしてた

今季2勝を挙げていますが、この2勝はとても刺激的な勝利でした。
パスを回しまくって相手を翻弄して武蔵やアンロペが仕留める、という新しい時代を予感させる勝利でした。

でも今になって冷静に考えてみると、「今年の札幌は攻撃がすげー」と思っていたのが勘違いだったんじゃないかと思えてくるわけです。

2勝の相手は浦和と清水。
清水は6試合を終えた段階で16失点と守備崩壊中のチーム。
浦和も守備崩壊と言わないまでも、ゴール前でパスを回されるとゴール前ががら空きになるという不思議な現象に悩んでいるチームです。

札幌の攻撃が凄く見えたのはこの2チーム相手だけ。
残りのチームには合計で2点しか取れていません、しかも1点はオウンゴール。


本当に攻撃が凄いなら負けた試合でも複数得点を奪えるはずですが、今のところほぼ得点できていない。
なぜこうなるのか、、、さっきの繰り返しになりますが、札幌の攻撃にも攻略法があるからだと思います。

札幌の攻撃に対する攻略法は以下の通り。
①札幌の攻撃はサイドから始まるけど、最終目的地は武蔵かアンロペときどきチャナ。
②細かくパスを繋いで揺さぶってくるけど、中央に人を固めて武蔵とアンロペのスペースを消せばシュートすら打てない。
③中盤省略してロングボールを送ってこないし、めったな事では裏にボールを落とす事もないから、中央へのパスさえ警戒していれば大丈夫。
④とりあえずチャナにマンマーク付けておけば問題ない。


相手はこの4点さえ守っていれば札幌を無得点に抑える事ができます。
それを実践したのが名古屋であり大分。

こんなに狙いがわかりやすい攻撃だから、簡単に0点に抑えられてしまうんでしょうね。
こんな簡単な攻撃が凄いわけがありません。
なのに浦和戦、清水戦で勘違いしていたようです。


これもさっきの繰り返しになりますが、2018年はロングボールも織り交ぜた攻撃をしていました。
たぶん対戦相手は今年より去年の方が脅威だったと思います(浦和と清水を除く)

札幌には現在、武蔵やアンロペといった高さもスピードもある選手が前線にいます。
中央への縦パスを狙うばかりではなく、ロングボールを相手の最終ライン裏に出すとか、アンロペや武蔵をターゲットにして攻撃を組み立てるなど、攻撃のバリエーションを相手にもっと見せつける必要があるのではないかと思います。

色んな攻撃の可能性を見せる事によって、今実践している攻撃も活きてくると思うんです。


ジェイの復帰が、チームとしてどういう方向性に持っていくのか、ひとつのターニングポイントになりそうです。



まとめ

去年の成績、そして今年序盤の成果によって勘違いしていましたが、この3連敗で目が覚めました。

札幌の目標はあくまでJ1残留!!!

去年はたまたま4位になれましたが、札幌はまだまだそこまでの力はありません。
しかも札幌対策を相手にされたらなおさらです。
この3連敗で目を覚まし、地に足をつけてまずは残留を達成する事を目指してほしいと思います。

現時点で6試合で勝ち点6。
上位を目指すには物足りないですが、残留を目指すなら及第点の勝ち点です。

しかし、このまま戦い続ければ残留も危ういと思っています。
攻略法を晒したまま戦うなんて、キン肉マンのサンシャインがコアをリング上に置いて戦っているようなものですからね。

ミシャがどこで戦い方を切り替えるのか、まずは次節セレッソ戦を見守りたいと思います。



余談

この記事、なかなかの反響があったようです。
アクセス数もかなり多かったので、また松山光プロジェクトに貢献できそうです。



読んだ人の中には
「連敗してるからってイライラをチャントにぶつけるな」
「ブログにこそこそ書いていないで直接言え」
「そんな事言うんだったらお前が作れ」
などなど、そんなご意見ももらいました(意味はよくわかんないですけどね)

このブログに書く事によって、多くの人の意見を読むことができたし、私のモヤモヤを共感してくれる人もいた事がわかりました。
一定の効果、、、少なくとも直接言うよりは話題になりましたよね。


私はこれからも、コンサドーレ界隈で感じる事をブログで堂々と発信していきます。
私は直接誰かと話すよりブログに書く方が有意義だと思っているので(アナログ的手法も時には素晴らしい部分もありますけどね)


「ブログに書かずに直接言え」なんて言う前に
『そもそも聞く耳、内輪だけじゃなく外部の意見を取り入れる態勢を持ったうえで言っているのか』
を胸に手を当てて考えてほしいなって思いますし
「みんなが満足するチャント教えろよ、お前が作れよ」なんて言う前に
『じゃあチャント案を出したり改善案が出たらみんなで検討する用意があって言ってるのか』
を頭を振り絞って考えてほしいなって思います。



大分戦でも実感しましたけど

やっぱり『赤と黒が人生なのだ』チャントが試合中に入るとだんだんボリューム下がっていくよね


とねちっこく余談を書いたところでこの記事を終えたいと思います。
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